憩室って何?

「憩室」とは腸の壁に小さな出っ張りができることです。

憩室炎甲子園で「六甲おろし」が鳴り響く七回ウラが始まるときによく風船が飛ばされていますよね。あの風船の先端にちょこんとできている出っ張り。あのような感じの小さなコブができるのです。内部から見ればポケットのようになったものですね。

これは一度できてしまうと治ることはなく、一生そのままなのだとか。
でも憩室ができたからといって怖がる必要はなく、症状がなければ放置しておいても問題ないそうです。

憩室ができやすい人とは

便秘、年配者、腹筋に力を入れることが多い人に多く見られるそうです。

これらの共通点は「腹圧がかかる」ということです。腸粘膜はとても弱く、内側から強い圧力がかかっていると風船を膨らませた状態になり、風船の弱い部分がポコっと外側に押し出され憩室が出来てしまうんです。

まず便秘の人は腸の中に便がたくさん溜まっていて腸内の圧力が高くなりがちです。この状態が続くと超粘膜が弱ってしまい憩室ができやすくなります。

次に年配者の方は加齢によって超粘膜が脆くなっていて少しの圧力でも伸びてやすくなってしまいます。長い間ふくらましていた風船から空気を抜いてみるとゴムが伸びきっていて脆くなっていますよね。
あの感じではないかと思います。

あと「腹筋に力を入れる」とは、筋トレの腹筋運動というよりも排便時の「力み」が腹筋に力が入ってしまうということです。そうすると腹圧がかかり、超粘膜が「ポコ」っと出てしまいます。
排便時も力まないことが大切です。水分を多くとって便が硬くならないようにしましょう。

憩室炎とは

上記のような原因からポコっと押し出された憩室に便が詰まって炎症が起きてしまうと「憩室炎」になります
腹痛や発熱、下血をきたします。ごくまれに急に大出血しショック状態になることもあります。40歳以上の男性に多く、日本人の約10人に1人襲われる身近な病気なのです。

あのお笑い芸人の山崎邦正(月亭方正)さんやカンニング竹山さんも以前この病気に罹ったことでも知られていますね。

では憩室炎になるとどのような症状になるのでしょうか。